血統ノート

サラブレッドの血統・配合に関する考察とそれをもとにしたレース予想の備忘帳

シンザン記念予想

シンザン記念

◎ヴァルディゼール
○アントリューズ
▲パッシングスルー、ゴータイミング
△ミッキーブリランテ、ハッピーアワー、ドナウデルタ

シンザン記念は同条件の京都金杯と同様にナスキロ血脈とNijinsky持ちが好走。(両方満たすのはヴァルディゼール、アントリューズ、ドナウデルタ、ミッキーブリランテの4頭)開幕週で芝の状態も良いので後ろから行く馬よりは前でポジションを取れて、かつ上がりの脚をしっかり使える馬を重視したい。

 

◎ヴァルディゼール
母母マチカネササメユキがPlaymate≒Sex Appealのニアリークロス持ちで、昨年の勝ち馬アーモンドアイに全体的な配合アウトラインは似ている。前走は3番手から最速の上がりで完勝。普通に勝ち負け。

○アントリューズ
母母Shesabullwinkleを異型とした3/4NorthernDancerクロスのきれいな配合。前走のベゴニア勝は道中外を回しての差し切り勝ち。直線で競られても手前を変えて伸びる競馬センスと抜かせない勝負根性は◎。

▲パッシングスルー
アントリューズ同様母母を異型にした3/4NorthernDancerクロス配合形。前走はイン前で粘る2,3着馬を大外から差し切った強い勝ち方で、手前をうまく変えながらストライドで伸びるタイプ。イン前傾向の外枠なので2,3着固定で買っても。

▲ゴータイミング
前走の大敗はサラフィナの気の悪さが出てのものと思慮。内枠を活かして壁を作って我慢できれば十分勝負になるので穴で狙ってみたい。

金杯予想 ~Robertoの中山、ナスキロの京都~

中山金杯

◎タイムフライヤー
○コズミックフォース
▲エアアンセム、ウインブライト
△マウントゴールド、ステイフーリッシュ、タニノフランケル

中山金杯は18年セダブリランテス、17年ツクバアズマオー、16年ヤマカツエース、15年ラブリーデイと4年連続で5代内にRobertoを持つ馬が勝利しており、本命はここから選びたい。(今年の出走馬で該当するのはタニノフランケル、エアアンセムマイネルハニー、ストロングタイタン、タイムフライヤー、ステイフーリッシュの6頭。)他にはステイゴールド産駒、キングカメハメハ産駒、NureyevやSadler's Wellsの血が濃い馬の好走が目立つ。

 

◎タイムフライヤー
同条件で行われるホープフルSの17年勝ち馬。前週の中山は上がりがかかる馬場で、傾向が変わらなければ母方のパワーが生きてくる。(母の全兄にタイムパラドックス

○コズミックフォース
チャンピオンズC2着馬ウェスタールンドの甥。ドスローのダービーは3着に好走したものの、この一族は内回り向き。昨年の京成杯で2着とコース実績もある。

▲ウインブライト
昨年の金杯2着馬で典型的な中山巧者。崩れたのは上がり3Fが34秒前半の皐月賞くらいで、35秒かかる冬の中山なら有力候補。

▲エアアンセム
この馬もウインブライト同様に13年ホープフルS(オープン特別)1着を中心とした実績から見える明らかな中山巧者。ネックは8歳となる年齢くらいか。

 

 

京都金杯

◎カツジ
○パクスアメリカーナ
グァンチャーレ、ストーミーシー
△サラキア、ミエノサクシード、リライアブルエース

京都金杯で重視したいのは京都外回り適正とナスキロ血脈。種牡馬で言えばステイゴールドディープインパクト。その中でも特にSecretariatRivermanMill Reefなどのナスキロ血脈を持つ馬を軸に馬券を組み立てたいところだが、大荒れする気配は薄そう。

 

◎カツジ
昨年のマイルCS4着馬。父ディープとダンシングブレーヴを通じるSir Ivor≒Droneのナスキロニアリークロス持ちで適正◎。

○パクスアメリカーナ
前走は長期休み明けで圧勝しており、ここでも力は上位とみる。ここまであげた3勝のうち、2勝が京都外回りと適正面でも問題なし。

グァンチャーレ
ナスキロ血脈は持たないが、京都外回りでの実績◎。最近の充実ぶりからここでも有力。

▲ストーミーシー
昨年の京都金杯5着馬。母はPrincely Giftとナスキロ血脈のCaerleon持ちで、大箱外回りで3勝をあげたマイラー。父が母方の血を活かすアドマイヤムーンということもああり、今回の穴候補筆頭。